2018中国江南大学文化・学術研修便り(2)
中国研修の活動報告(第2弾)が届きました。
【9月19日(水)】
さて、今日から本格的な研修が始まりました。午前中は無錫市内観光として、惠山古鎮を散策し、毎年この中国研修でお世話になっている現地旅行社のガイドの諸さんから色々と話を聴きながら散策しました。昨年とは違って雨には降られなかったのですが、かなり蒸し暑く、少し歩いただけで汗だくになりました。その後は、中国で人気ドラマとして放映された「三国志」のロケ現場をそのまま残した映画村の「三国城」を観光しました。
学生たちは、迫力ある騎馬隊の合戦の再現シーンを見学し、壮大なセットの中で記念撮影をしながら、中国のスケールの大きさに圧倒されていました。
午後から江南大学を訪れ、研修を行いました。初めにオリエンテーションとして、李副院長より歓迎の挨拶と大学の歴史など概要についての説明がありました。江南大学は1958年の創立であり、今年が60周年の節目の年となり、国際教育学院は主に留学生の育成と中国語の教育を目的とする専門学校として1954年に開学し、2005年より江南大学の附属学院となったそうです。また大学全体として、昨年度は中国で101位から47位まで躍進をとげ、お酒の醸造の分野では中国でNo.1となっており、大学では180カ国から留学生を迎え、28カ国128の大学と交流を深めているそうです。
そのあとは、并平先生から中国語を教えていただきました。中国語の発音の難しさに悪戦苦闘しつつ、学生の何名かが中国語での伝言ゲームに挑戦したり、みんなで中国語の歌も合唱したりしました。そのあと、設計学院の設計館や服装学院の服装博物館を見学したりしました。
夕食はレストランで「北京ダック」をメインとした食事をいただきました。北京ダックは名前には聞いたことがあるものの初めて食べる学生がほとんどで、コックさんのパフォーマンスを見学し、皮で巻いてたべる方法を教えてもらいながらそのおいしさを堪能しました。ホテルへの帰り道に地下鉄の駅の地下道街を通りながらコンビニにも立ち寄り、銘々が自分のおやつやお土産としてお菓子やジュースなどの買い物を楽しみました。
コンビニも日本のスーパーなどのようにレジ袋が有料であり、少し不便であるものの合理的なやり方に感心しました。
【9月20日(木)】
江南大学での2日目は、1時間目の授業に間に合うよう、朝7時にホテルを出発しました。この日は3年前に食物栄養専攻がデザインコースの学生にデザインをしてもらって作成したTシャツを着て参加しました。今年は人数が多く、昨年に引き続き日本語教員の田村先生と、中西由美子先生という日本人の先生の2つのクラスに別れ、授業に参加しました。日本語を習いだして1年という短い間にもかかわらず、ほぼ普通に会話することができる中国人学生と交流しました。どのグループも、学生が持参したお菓子や文具などで大変盛り上がりました。その後、中国でNo.1の食品学院へ移動し、楊学院長先生の歓迎の挨拶に続いて、謝副院長先生にスライドを使って江南大学の食品学院を紹介していただきました。前日にお渡ししたお揃いのTシャツを食品学院の学生さんも着て参加してくれました。グループに別れて交流しましたが、日本語を封印し、英語で交流するしかなく、英会話の重要性を身近に感じることができました。ただ、うまくお互いの意見が伝わり、交流することができた学生たちはとても充実感を感じていたようでした。
昼食は大学内の来訪者用の食堂でお弁当式の食事をいただきました。豚のスペアリブや白魚の卵とじなど我々でも食べやすいものでおいしくいただきました。午後は中国や無錫市の概況について、顧先生に教えていただきました。その後は、中国文化として登録されている切り紙の実習の授業を受けました。切り紙の授業では、実際に紙とハサミを使って自分の作品を作りました。器用な学生も多く、昨日中国語を教えていただいた并平先生に手ほどきを受けながら素敵な作品を完成させました。簡単に星の形をしたものが作れたり、中国での結婚式で必ず飾られる文字の模様など、難しい作品にも挑戦しました。
そして最後に国際教育学院の李副院長先生から、3名の学生が代表として修了証書を授与していただき、最後に2日間お世話になった国際教育学院の先生方と記念撮影を行いました。
いろいろな体験を行い、とても充実していて楽しかったと学生たちは目を輝かしていました。