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株式会社喜田建材様と協業:ゲストハウスリノベーション実施(2)

リノベーションに着手する際、部屋に用意するテーブルやクッションなどのプロダクト選定だけではなく、天井や床の塗装、天蓋(てんがい)作成と照明の設置、床のかさ上げなど、実際の工事の一部も職人さんの指導を受けながら、学生自らで作業を行わせてもらいました。
1Fは壁面を丁寧に養生した後、既存のコンクリート打ち放ち天井の上から白いペンキで塗装を行いました。次に深い茶色のオイルがしみ込んだ既存の床表面全面について電動のサンダーを使って表面のオイルが塗布された部分を削り、オイルを取り払った状態の床木材を白く塗装し、全体的にコンクリートと深めの木目で構成された渋い内装から白く明るめの内装へと雰囲気を一変させました。
2Fは自分たちで選んだ生地を縫い合わせ、一枚の大きな布を製作し、たわみを計算しながら部屋中を覆い隠しお姫様の寝室のような天蓋(てんがい)を自分たちの手で設置しました。もう一方の部屋はパレットと呼ばれる建設現場で使用する木を組んだ台を床全面に敷き詰めその上から畳を床全面に隙間なく張り込みました。
このような内装工事の技術や裁縫技術を駆使することで、学内の授業だけでは経験できない現場の作業を体験することができました。

1Fは白を基調としたリラックスできるリビングダイニングとし、白く明るい空間に合わせた明るめのテーブルや形を統一した高さと素材の違うペンダントライトを設置し、壁一面にペルソナに基づいた宿泊客が並んでメイクが出来る長い特注の鏡を設置しました。
2F部屋01は天蓋を用いたナチュラルでメルヘンな寝室とし、ベージュと黒というコントラストのあるカーペットの上に床面に合わせた寝具を設置しました。
2F部屋01はパレットでかさ上げした畳敷きとし、天井は宇宙をイメージした青で仕上げ寝ころびながらリラックスできる空間構成を行いました。
喜田建材の皆様には、学生たちが考えた仕様を忠実に再現するため、工程や工法を細かく指導して頂き、イメージスケッチに限りなく近い家具やカトラリーを購入して頂くなど、全ての過程において全面的な協力を頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
プロジェクトの最後は、県内のコロナ感染拡大が止まらない時期であったため、卒業式後にオンライン会議形式で総評を行いました。参加学生からは「コロナ禍で多くのイベントや行事が縮小されるなか、本プロジェクトに参加し自分たちの手でゲストハウスを作り上げることができ、学生時代の非常に大きな財産になった。」と感想を述べました。
本プロジェクトで完成した物件は現在、宿泊客を迎え入れて、順調に稼働しています。今後は実際に宿泊されたお客様からの意見をフィードバックし、さらなる改善を行いたいと計画しています。

学生:
池田茉央、石井希和、石川美有、井原由貴、亀井萌花、木村涼夏、蜂須賀彩恵子、松尾優希、三宅里歩