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2024年度社会情報学会第13回研究大会の開催にあたって

中俣 保志
2024年度社会情報学会大会
開催校香川短期大学実行委員会委員長
香川短期大学経営情報科教授

 

このたびこの香川短期大学の地において、2024年度社会情報学会第13回研究大会を開催させていただくことになりました。本学会会長木村忠正先生をはじめ、全国からご参会くださいます本学会員、研究者、関係者の皆々様へ心から御礼と歓迎のご挨拶を申しあげます。

さて、当学術大会のテーマは「社会情報の多元性と秩序構想」です。日常生活の中で切り離すことができなくなってしまった社会情報の領域において、「秩序形成」は可能か、また可能であるとして具体的にはどのような構想のもと進められるべきか、という論点が、マイナンバー制度の実装化の進展や個人情報保護法の改正における議論の積み重ねなどを経て、日々注目されているかと思います。また、一方でスマートフォン端末を用いた情報空間の広がりやその利活用自体の情報が拡張する一方、こうした情報社会と我々の接点自体が状況確認するにはあまりにも肥大化しすぎており、情報空間の生活に根差した実践の多元的な様相についての議論は、今後継続的に議論し知見を蓄積することが求められていくのではないかと思います。またそうした議論の積み重ねなくして、情報社会における我々の行為の意義や倫理性の議論を、深く洞察することは難しいでしょう。これらの観点は、情報社会における社会性や信頼性の現状やその担保をどのように見通せるか、といった観点で立教大学において開催された昨年本学会研究大会で真剣に取り組まれた大会テーマ「デジタルソーシャルトラスト」を受けて、議論しようという試みでもあります。

以上のテーマの下、本学会大会の基調講演及び学会シンポジウムに関しては、「一般公開セッション」タグの方で学会サイトで公開させれました。基調講演では、山本先生による情報社会における秩序構想を踏まえたうえで「デジタル立憲主義」に関し講演いただきます。また、学会主催のシンポジウムでは、著名な先生方により情報社会空間の多元性についての議論が展開されることになるかと思います。一般公開セッションにおける登壇情報は以下となります。

⚪︎基調講演「情報空間の秩序構想とデジタル立憲主義」

山本 健人先生(北九州市立大)

⚪︎大会シンポジウム 「社会情報の多元論」

  • 発表者:奥野 克巳先生(立教大) 篠原 雅武先生(京都大) 水野 大二郎先生(京都工業繊維大)
  • 司会:原島 大輔先生(早稲田大)

こちらは、学会員以外でもzoomで視聴参加いただけますし、その受付(9/12締切)を行うエントリーフォームもご用意してございます。
以下のURLより、詳細情報のアクセスが可能です。
https://award-con.com/ssi2024/opensession/

また自由論題テーマ発表では多くの興味深いテーマでの発表(15セッション)、さらに連携報告1、WS(ワークショップ)8セッションも含め、両日わたり研究と交流という両面において充実した機会となるのではないかと思います。

会員皆様からはこうした積極的な発表のエントリーをいただきましたこと、厚く御礼申しあげます。更に、開催校と中四国支部共済で、「WS4 地方の情報化社会とデジタル・ウェルビーイング―情報教育と「ゲーム規制条例」とを事例として―」、「WS8地方におけるデジタル社会のトラストと政治空間」も開催されます。こちらも開催地ならではの企画となりますので、ご注目いただけますと幸いです。
両日のプログラムに関しては以下の大会サイトにて確認ができます。
https://award-con.com/ssi2024/program/

このように魅力ある企画を実現してくださった関係者の皆様へ感謝申しあげますとともに、ご参会の皆様にとりまして実りある一日となりますよう実現に向けての準備を進めてまいりたいと思います。